九陣 ミホの日記 【地獄極楽編】 04年 コミックマーケット67

 

みなさんこんにちわ。 丸山ミホです。

 

いつもはのぶちゃんが書いてるこの日記だけど、今回は私が書くことになったわ。

というのも、のぶちゃん

私をあまりにもドキュンに書きすぎ。

 

何? 私って、今までの日記を読み返すと

メチャメチャダメ人間じゃない!

なんか社会的落伍者みたいじゃない!!

 

というわけで、今回はみなさんに本当の『のぶみほ』の姿を見せてあげるわ。

のぶちゃんがいかに『意地悪』かも、この際ぶっちゃけてあげる!

…後で怒らないでね? のぶちゃん? これ8割フィクションって聞いたから。

 

えーと。 あ、冬コミの話だったわね。

冬コミねえ。

…いや、自慢じゃないけど、この時って私、オフセ2冊あげてんの。

秋のシーズンで二冊。 しかも一冊は50P超の。

すごくない? いや、自分的には『よくやったわみほっ!』ってモノなのよ?

しかも間にコピー本挟んでるしさぁ? これも3冊よ?

しかも、どれもちゃんとしたマンガ。

鉛筆だけのラフ絵とか、お茶濁しのイラストとか、ぺらぺらの10P未満とか、

そーゆんじゃなくて。 ちゃんとしたマンガ。

…あ、ま、まあ少し『ちゃんと』できなかったのもあるけど…

いや、それはそれとして! すごいんだって! 自分では!!

だって私、シーズンでこれだけマンガ描いた事無かったんだってば!

 

ってわけで、あいふぇすが終わった後、すぐにもう次の『コミケ』のお話。

 

「みほみほ、次は何を描きたい?」

 

のぶちゃんは最初、一応そんな事を私に聞いてきます。

でもそこで私がすかさず

 

「エロ」

 

って答えても、100%ダメ出しされます。

いやいや! 私だって別にエロいの描きたい訳じゃないんだけど、

私たちっていっつもフツーのマンガ描いてるじゃない?

たまには別なの描きたいじゃない? ご飯ばっかりじゃ飽きるじゃない??

ってゆうか、色々描く事によって私たちのレベルもアップするんだしさあ!?

女体デッサンなんか、絵師として初歩の経験値稼ぎじゃない!

 

ってゆー、魂の会話が成された上で、上手くのぶちゃんを誘導して

次の本は『ふたりはぷりぴち』の続編に決定しました。 パチパチ。

いやー、これって今まで私たちが出した本の中では一番エロっぽいやつだし、

お色気OKな未来さんや巨乳OKなトゥルビヨンさんだから、

私としても描いてて楽しいのよね。 いつも幼女キャラばっかしだしさ。

って、思ってたら、のぶちゃんたら

 

「みほみほ、今回のぷりぴちは『格闘モノ』でいくわよ

 

…って、はい?? なご返答。

え、何? 格闘? えー、なんでっ!?

どれみもプリキュアも格闘なんてやってないのに

なんで格闘ーっ!?

 

「バカね、みほみほ! エロ&バイオレンス!

カオスの二大要素が詰まってこの本はいけるわ!

格闘で燃え、エロで萌え! これなのよっ!!

さー、腕が鳴るわっ!」

 

いや、ちょ、ちょっとまってくださいのぶこ先生。

ごめんなさい、私、エロっぽいのは少し自信あるとしても、格闘ってのは、あの、

すこし小面倒くさいかなーってゆうか、なんてゆうか…

 

「安心しなさいみほみほ、一P辺りのコマ数は4コマ前後にして、大ゴマ主体の

構成でいくから。 これならみほみほも安心よね!

小ゴマ使いたくないんでしょ?」

「あ、うん、まあそうなんだけど」

「前に違うもの描いてみたいって言ってたじゃない。

ぷりぴち描いた時、バトルものが描けて面白かったって言ってたじゃない?」

「あ、うん、いや、まあ… そです」

「じゃあキマリね! あ、コマが大きい分

ページは増えるけど、なんとかなるわよね!!?」

 

そこで「うん」って言っちゃだめでしょわたしぃーっ!!?

でもだって、こういう風に話持ってかれたら、「うん」って言うしかないじゃないの!!

ずるいじゃん! のぶちゃん!!

私としては、

『コマは大きく ページは少なく』

が一番いいの!! 理想系!! もう3面待ちってくらいの!!

わかってよ!! もーっ!!

 

…ってね、多分分かってると思うんだけど、いやハズなんだけど、

この人絶対私に楽させるつもりないしね。

いっつも微笑んで苦難ばかり与える人だしね。 言うだけ無駄なのよ。 うふふ。

 

まあ、ぷりぴちは私もまた描きたい題材だったからいっか。

というわけで、早速私の元にネームが送られてきました。

 

…。

……。

………。

 

「のぶちゃん」

「なに? みほみほ」

「…すごく格闘してるよ」

「言ったでしょ? 格闘モノだって」

「…うん、まあ…」

「こんな感じでお願いね」

 

って、こんな感じだとぉー!!?

なに、このネームッ!!

私に嫌がらせしてるのかーっ!!

 

いや、なんてゆうか今までのって、比較的私が書きやすい構成の絵だったんだけど、

今回のはもう動きまくり!!

ボーッと立ってるコマなんかありゃしない!!

この角度で蹴り! この構図でパンチ!!

複雑な絡み合いを要求するデッサン!!

人物動きまくり!!

 

ちょ、ちょと待ってよ。

のぶちゃんはいいわよのぶちゃんは!! ネームだもん!!

テキトーな絵で描いて、私が分かるくらいであればいいもの!!

私… これを清書すんのよ!?

こんな、こんなん… どのくらい根詰めないとならないか分かるでしょー!!

しかも悔しい事に、このネーム絵で完成系の絵が分かっちゃうトコがまたイヤだ!!

分からなかったら突き返す事もできるのにー!!

 

「みほみほ、描けるわよね? このくらい

 

とか言うしさ、イヤラシー!!

しかもこのバトルまんが、ちょっと面白いかもとか思う私もまたムカツク!!

描かなきゃなんないじゃん!! あー… ううっ!!(様々な葛藤)

 

って、悩んでる間にも時間は勝手に流れてゆきます。 ええ、当たり前ですね。

とりあえず描き始めたはいいですが、やっぱり描いてる途中で悩みます。

こんなの、スンナリ描けません。

私、自分で言うのもなんだけど、絵にはデリケートな方なんで、

ちゃんと細かいデッサンとか絵の『理屈』を考えて描いちゃう人です。 はい。

だからですね、このような激しい動きを伴うモノの場合、

大ゴマだろうが小ゴマだろうが作画に非常に気を使うわけです。

という事は、同時にすごく時間も使うわけでして、

 

「みほみほ、今どのくらいできてるの?」

 

…って問いには、答えたくないわけですよ。 ハイ。

ひたすらのぶこ先生にも、その辺はご説明差し上げてるわけですが、

彼女はワタクシを買いかぶっておられるので、その辺聞いちゃあくれません。

ヒドイです。 ヒドイんだから。 みんな分かるでしょ? ねえ。

私だって、私だって頑張ってるんだから!

決して遊んでたり、やる気なくて一日中ボーっとしてたりじゃないんだから!

 

「みほみほ、そろそろここまで出来てないとマズイんだけど…

どうする? 本当にムリならギブアップする?

 

とか、のぶちゃんはたまにそう言います。

言葉だけ見ると、私にすごく気を使ってるっぽくみえますが、

もういい加減仲の通じ合った私には

 

「なんだみほみほ、まだそこまでしか出来てないの?

あんた、そんなのも描けないのね。 ホホホ、どうよ? 

降参する? 参??

 

ってのぶちゃんの悪魔面が見えているので、もう、もう!!

『降参』って言うのはたやすいんだけど、それは私的にどうか!!

あの地獄の締め切りを乗り越えてきた私として!!

そしてちょっとは実力もつけた私として!!

いつも激しいのぶちゃんのネームに答えてきた私として!!

簡単にギブし

 

 

はい、ギブりました。

 

 

いや、だってだってだって!!

気がついたらさあ!! 今もう12月20日なりそうなんだもん!!

で、ペンを入れたページが半分いってないしさあ!!

しかもこっからもっと難解な構図がいっぱいだしさあ!!!

いやいや、ダメですって!!

私としては、自分の腕とプライドにかけて『いけるところまで』いきたいけどさ!!

でも、もし落ちちゃったら、『のぶみほ新作工房』謳ってる看板が傷ついちゃう訳でしょ?

私たちの新作を待ってる人も多少いるし、やっぱり残念がらせちゃいけないじゃない?

大事なトコは退く!! これは大人の思考よね!?

いやいや、だから決して

『落ちたらオゴリ』

がイヤなだけじゃないんだって!!

ソレが無くても落とさないように最大限努力してるって!!

…ってか、何で私そんな契約結んじゃってるんだろうな…

 

て、それどころじゃありません。

すでに刻限は私の意志に関係なく迫ってきているのです。

いつも思うんだけど、何で私に断り無く日時が過ぎるかなあ… オカシイ。

ともかく、このままだと本が無い! 新刊がナイッ!!

ですがのぶちゃんはそんな私の行動パターンもお見通しらしく、

次なる手は打っておいででした。

 

「みほみほ。 仕方ないわ」

「ってか、私たちっていっつも『仕方ない』時ばっかりね」

シャラップ!! 誰のせいよっ!!?

…もうコミケまで残りわずか。

仕方ないから、ここはみほみほのモチベーションを第一に考えて…

エロマンガいきましょう

 

エロマンガキターーーーーーーーーー!!!!!

 

…って言っても、あれれ、ちょっと待ってよのぶこ先生!!

のぶみほ新作工房は、健全なサークルじゃないですか!!

18歳以上の大きいお友達だけじゃなく、ちゃんとお幼女様やお年寄り、

PTA役員のママに見せても大丈夫(?)な愉快本がモットーじゃなかったのかしら!?

たしかにこのみほ、エロ絵を描いてみたいなー、とか思っていましたが!

エロ絵ならこの少ない時間の中でもモチベーションで頑張れそうですが!!

大切なモノを失ってまでやるものじゃないと思うのよ!?

本末転倒じゃないのっ!?

 

「ふふふ、大丈夫なのよみほみほ。

まず一つ。 これは健全なエロ本であるっ!!

ってゆーか、エロい人にしかエロ本だとは分からない、

まさに『裸の王様』的本ッ!!」

おおっ!! …って、え? 何ソレ…?」

「しかもっ!! 保険として今回は若干サークル名を変えるっ!!

今回は『のぶみほ新作工房』じゃなく…

『みほのぶ新作工房』だから平気なのよーっ!!」

 

平気なんだー!!!

 

って、いやいやいや!!

 

「いや、何で私の名前が先に…」

エロのパイオニアが何を言いますか。 あなた『やてエな』でしょ。

いみじくも『えらロい人』と恐れられたみほみほの名を先に冠せずして、

どうしてエロマンガを描けようかっ!!」

 

…ほっとこう。

でも問題はそこじゃなくて、健全なエロマンガってのは一体…

 

と、ネームをもらった時に理解しました。

ああ、なるほーど。 中身は全然エロくないじゃない。

ってゆうか、

これは私がエロくみせなきゃダメなのね!!

 

「そういうことよみほみほ!!

今回のこの本は、アナタの煩悩とエロパワーにすべてがかかっているわ!!

このまま描いたら、この本は内容が全く無いただの『やおい』本!(ホントのイミで)

ここにこの本の真なる価値を与えるのは…

みほみほの腕だけなのよーっ!!!」

 

うおっしゃあああああああ!!

久々に燃えてきたわよぉ!!!!

いいじゃない、いいじゃない? こういうのも!!

見てなさい、のぶちゃん!! あえて踊らされてあげるわ! あえて!!

この何の役にも立たない本を、

最高のオカズ本に描き換えてあげようじゃないの!!!!

 

…と、ね、確かにやる気は出てました。

描く気はモリモリあります。

でもね? でもね?

自分がすごく納得いくものを描こうとすると、なんかこう…

こう、ね?

ちょっと気に入らないというか、なんというか…

えーい!! ぶっちゃけ、スランプ気味になるのよっ!!

時間は刻々と過ぎていくのに、筆はあまり進んでくれないし!!

 

「こらみほみほ!! やる気あんのっ!!?

今日分のページ、まだ全然あがってないじゃない!!」

 

のぶちゃんからはガリガリ催促のメールやらが来るし!!

でも、描けないものは仕方ないじゃない!!

今回私の絵が失敗したら本も失敗なんでしょっ!!?

少しは大目に見てよっ!!!

あー、どうしよう、どうしよう!!

なまじ好きなキャラで好きなシチュエーション、場面を描くのって、やたら気を使う!

こんなの、もっと楽しく、ラクーに自然に描きたいじゃない!

描いてるコトを楽しみたいじゃない!!

イヤなのよ、こういう『せっぱ詰まった』『義務感で』描くのって!!

同人誌でしょ!? 好きなモノを楽しく描くモノでしょ!?

ツライってどういうこと!? って、あああヤバイ! 時間が時間が大ピンチ!!

という時に、ネットで見つけた光明一筋。

『右脳で描く!!』

どうやらそれによると、人間は右脳を使って物を書くと、すごく楽しくスパっと描けるという!

これよ!!

これが私の今足りないものなのよ!!

その極意が記された本を早速購入!! 到着まで数日マテ!!

す、すうじつ… イヤ! この数日は私の先行投資!!

この本で目覚めたならば、必ずあっという間に本は仕上がるハズッ!!

 

という旨を、催促でうるさいのぶちゃんに上告しました。

が、

 

「…バカかおのれはーっ!!!!

何が右脳で描く、だぁっ!!!

使うのは右脳、じゃなくて右腕でしょっ!!

煩悩でしょっ!!!!

そんな宗教にハマってないで、さっさと現実見据えて描きなさい!!

あと何日だと思ってるのッ!!!!」

 

と、怒鳴り返されました。

し、失敬なっ!! 宗教ですとっ!!?

これはそんなものじゃないのよっ!! 事実に裏付けられた、れっきとした科学的根拠ッ!!

ふふん、みてなさいのぶちゃん。

本が届いたら、土下座するくらいに原稿あげてみせるから!!

 

−本、ご到着−

 

 

 

……

 

……全く参考にならなかった… _| ̄|○

 

 

 

ってゆうかー!! 私の時間を返せっ!! 戻せーっ!!!

何よ何よ、何なのよっ!!?

えっ、あれっ!? あと… なんにちーっ!!?

 

明日よみほみほ。

ホントにあんた、完成するんでしょうね?」

 

あ、ああああああしたーっ!!?

うそーっ!!? もう、そんな… あれっ!!?

 

「落ちたらオゴリよみほみほ。

いっとくけど、ぷりぴちギブしてるんだから、半端なモノは許さないわよ。

判定は当日の朝、ちゃんと原稿が出来ているかどうかよ。

私も写植待ちで起きててあげてるんだから!!」

 

うわ、やっばー!!! 今回、言いたくないけどマジヤバイ!!

ああっ、せっかく好きなシチュエーションのマンガなのに、なんで… こう…

自分を苦しめて描かなきゃならないのっ!??

って、ダメだ、そんなグチってる場合じゃないわ。 とにかく原稿を上げないと。

あらゆる手段を使って原稿を上げてくれる!!

えーと、このトーン貼りはあのオトモダチに押し付けて、

ここのトーンはあの人に…

この修正は… ま、いっか。 無視。

えーと、ああっ、表紙がまだ…

ええ、いまあげます今あげますっ!! ちょっと待ってくださいっ!!

ここのページは後回しで、えーと…

うーん、このシーンはもっと描きたいな。 ネームは2Pだけど、3Pにしちゃえ。

うわ、写植もうアガってきた!! えーと、えーと…っ

お、落としはせん!! 落としはせんぞっ!!!

オゴリはイヤーッ!!!!!!

 

 

 

 

当日。

外はが降っておりました。 もう、バリバリに。

そんな中、私たちの到着を雪まみれで30分以上は待っていたのぶちゃんの機嫌は、

良かろうハズもありません。

ギリギリサークル入場に間に合って、自分のスペースに辿り着き…

 

「…で、みほみほ。

本は間に合ったんでしょうね?」

「…あ、えーと…

うん、まあ…」

「…会場製本はいつものことだから多めに見るとするけど…

……何かページが足りないわよ?」

「うう…」

「最後の方、ページが白いわよ? みほみほ?

え? これって完成したって言うのかしら?」

「……いや、がんばりました みほ的には」

 

そんなん返事になってねぇー!!!

ぎゃぼーっ!!!!

 

(C)のだめカンタービレ

 

というわけで、そうなの。

私、必死でガンバッたんだけど、ほんと、オゴルのはイヤで頑張ったんだけど…

時間がいつもの2倍くらい早まってて。 意地悪されて。

ページの最後のほうはトーンを貼る余裕も無く、そしてついでに…

印刷も途中までで、全ページ刷りきれなかったのです…(泣)

 

「で、どーすんの? みほみほ?

これだけあったって製本できないじゃない?」

「あ、そ、それは平気です。

わたくしめが、一度外のコンビニで印刷してまいります。

しばしお待ちを」

「…まあ、それしかなさそうね…。

じゃあ、コミケが始まって外に出られるようになったら、

速攻行って来るのよ!? ここは私が番してるから」

「は、はいです。 ハイ」

 

って、いとも簡単に言ってしまった私がバカでした。

そうです、外は鬼のような雪。 ってゆうか吹雪。

雪対策? へへへっ、とっつあん、バカ言うなよ。

ついさっきまで原稿描いてたこの俺にそんな余裕あるわきゃねーだろ… へへ…

しかも、コンビニまで軽く数キロあんでやんの。

そんな中、徒歩で往復て。 タクシー? くわっ! 贅沢は敵よっ!!

で、しかも着いたコンビニには人がたくさん。

こんな時に私の抱えてる原稿、ばっちりエロ原稿だしさあ… あはは…

いや、丸見え、とか、性的行為モロ分かり、とか、そんなんじゃないって言えば無いけど、

ってゆうか私が頑張っちゃったおかげでそういう行為っぽい絵になったんだけどさ…

うぐぐぐぐ! 助けてどれみちゃん!!

いますぐ魔法で時間を止めてぇ!!!

いや、それだったら締め切り前まで時間を戻して、そこから時間を1週間くらい追加…

……

 

…はっ!!

あまりにも寒いのでなんか夢見てた!!

イヤイヤ洒落にならないよぅ!! マジ凍死るっ!!

は、はやくサークルまでいかないと、いかないと…ッ!!

 

 

「おつかれみほみほ」

「…タダイマ…」

「じゃ、早速折ってちょうだい。

ホラすぐに。 すぐに!(バサッ)」

 

…。

鬼ですね。 みなさん、ほんとこういう人なんですよのぶちゃんは。

もう、私が死ぬ思いで一仕事やってのけたのを軽くスルーして、

「おつかれ」の一言で終わらせて、この仕打ち。

のぶちゃん、人間ってある程度の愛情は突然憎しみに変わるってこと、覚えておいてね?

言うでしょ? 可愛さ余って肉さん専売!!って。

…い、いや、まあ、今回はたしかに自業自得っぽいとこも数パーセントあるけど、

でも、でも、私がこうして使える時間の中で精一杯頑張ったのも、認めて欲しいってゆうか…

 

「ところでみほみほ?」

「え、なに?」

「この本だけど、『間に合った』『間に合ってない』の判定は、

読者さんにしてもらうから」

「…う」

「間に合ってない判定だったら、分かってるでしょうね?」

「………」

「あ、丁度いいところにお得意様の巨乳さん(仮名)が。

ちょっとちょっと、巨乳さん。 これ今回の私たちの本なんだけど」

「また会場製本っすか…」

「どう? これって間に合ってると思う?」

「ん? どれどれ?」

 

………

…………

…………

………

 

「ふぐ食べたい! ふぐ!!」

「いや… やっぱり肉でしょう。

ここはどうです?」

「おー、一人4000円。 まあ、こんなところなのかな?」

「そんなところちがーう!!!

いや、マジでマジでマジ待ってよぉぉぉ!!!

何人いるの? ねえ何人いるの??

そんなに私、サイフ重くないんだからー!!」

「エビだ! エビにしよう!!」

「いやふぐよねっ!! みほみほ!!」

「いやほんとごめんなさい! 

ごめんなさい!!!」

 

…という訳で、2004年のオリンピックイヤー年末、

私は今年避け続けてきた理不尽な契約に、屈してしまいました…。

アハハ… 仕事後のウーロン茶はおいしいわ…

 

「カラオケもオゴリ?」

「いやちがういやちがう!! カラオケは別!!

 

別にしてぇぇぇぇ!!!!」

 

くっ… 来年こそ、のぶちゃんにギャフンと言わせる何かを考えておこう…!

締め切り前に原稿を完全アップできたらのぶちゃんのオゴリとか…

そうよ、それよ! それがいいわ!! ケケケ…見てろよのぶぅ!!!

 

…あ、一瞬で『ムリだわ』って思っちゃった…

 

 

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P・S みなさんに気を使ってもらって、なんとかお安いところでまとめてもらいました。

ほんとみなさん、ありがとう(涙) フグはダメなのよホント(涙)

 

 

 

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