五陣 のぶみほの復讐 04年 ぷにけっと9

 

2004年だのぅ 丸山の』

『今年はオリンピックの年だのぅ 横川の』

『うむ。 そのような年を迎えるにあたり、我々も心意気を新たにせねばならぬ』

『そうじゃのう』

『丸山。 我がサークルが結束した初年の昨年度を、振り返ってみようではないか』

『うむ。 昨年度は…』

 

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…               

               いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…

 

『…というわけなのよ、みほみほ!!』

『…わ、分かってるわ、のぶちゃん…:』

『いいこと? みほみほ!! 結局、私達の初期計画の本…

『無国籍戦士 あいこ』の本、実はまだできてないのよ!?

これはどういうことかっ!!??』

『あはははー 逆転裁判3って面白いねー

『丸山ッ』

『…すみません…

いえ、でも大丈夫よのぶちゃん!!

だって次のイベントはぷにけ9でしょ? 5月よ?

今は1月、まだまだ楽勝よっ?

『いやそうなんだけどね』

『大丈夫だって。 今まではすごいイベント間の間隔が無かったから

あんなにギリギリのヘナヘナだったんだし、これだけの期間があればいけるわよ』

『それもそうなのよね… ま、そうだと思うんだけど。

本当にいいのよね? 次は無国籍戦士で』

『まっかせて!!  のぶみほ最初の本にはならなかったけど、

のぶみほ今年初の本にはしてみせましょう! 無国籍戦士を!!

『おおっ!! 力強いお言葉っ!!

よぅし!! 今年はやるわよみほみほぉ!!

『おおーっ!!』

 

 

 

 

…ってなことを、今年のアタマに会話してたような気がします。

爽やかな初夏の風がそろそろ香ってくる、4月の終わり。

桜もすべて花を散らせ、雄々しい若葉が瑞々しく陽光を受けている今日この頃ですが、

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

のぶみほは、またしても散りました。

 

『…で、どこまで出来てるの?』

『…ううっ…… え、えーと、下書きが25ぺー』

下書きだけぇ!!!???

ってゆうか、25ッ!?? 半分のネームだったら、既に去年渡してるのよっ!?

もう半分のネームだって一ヶ月前には渡したハズなのに…

サークルカットだって、無国籍戦士のカットでしょぉっ!?? 

第一、HPに予告も載っけて… え、ええーっ!!???

『ううううううぅ!!! ご、ごめんなさいぁぁぁぁぁぁぁい!!!!(泣)』

 

こんな事を、ぷにけまで後20日と迫った日に会話していた私達。

みほみほには、『無国籍戦士は3月までに描きましょう』と言ってOKを貰ってたはずなのですが、

4月の時点で『まだできてない』という返事を貰った時には、うっすら今の状況が頭にありました。

進行状況をはぐらかしているのも考慮すると、疑惑はやや確信に変わったわけで…

………。

ふっふっふ。

悪いけどみほみほ、実はこーなることは3月後半、つまり一ヶ月前からもう予想してたのよ。

みほみほは絶対に原稿を落すだろう、と!

とゆうわけで、まさにのぶこの頭には『こんなこともあろうかと』の

トラブルシューティング案はバッチリ装填済みなのでしたっ。

 

『…仕方ないわね、みほみほ。 3択です。 選びなさい。

1・無国籍戦士あいこの中途半端本を出し、生き恥をさらす

2・去年描いたコピー本の総まとめ本を出し、お茶を濁す

3・2にプラスして新刊コピー本も出し、なんとか体制を整えてやる気を見せる

さぁっ!! どれよ!!?』

『…え、えーと… に、にば

『言っておくけどね、みほみほ。

これは既に3択であって、実は一択なのよ

『すみません3ばんでおねがいしますはい』

『…そう。 のぶみほが今年のスタートを何とか平均順位でダッシュするには

もう3番しかないのよ!!

というわけでみほみほ!! 早速まずはオフセ本にかかってちょうだい!!

増ページ分のネームなら、もうとっくに出来てるわっ!!(バサァッ!!)』

『あ、ああーっ!!?? 本当だわっ!!?

まるでこうなることが既に分かっていたかのようにっ!!!』

『新しいコピー本のネームも直ぐにできるわ。

よし、とりあえずこの程度の増P、さっさと一週間で終わらせて、コピーの方にいくわよ!』

『アイアイサー!!』

 

ふーっ。 あいちゃん本が落ちたとはいえ、なんとか体面だけは落ちずにすみそうね。

備えあれば憂いナシ、とは一体ドコの誰が言った言葉だったかしら。

全くもってその通りだわ…。 やれやれ。

 

とか言ってて、世間は黄金週間に突入しました。

みなさん、今年のGWは30日に休みを取ればかなり長い休日になりますね。

各地への旅行や行楽など、お楽しみいただけましたでしょうか。

のぶみほは…

 

『…え、ええーっ!!? オフセ本、まだ終わってないのぉぉぉ!!??』

『うっうっう… ご、ごめんなさいのぶちゃん…』

『え? だ、だって… え? ええええええ!!?

 

ぷにけまではあと1週間しかないGW真っ只中。

のぶこの耳は、聞いてはいけない事実を聞いてしまいました。

え、ちょっと待ってくださいみほせんせい、

今オフセができてないって事は、コピなんか全然…

 

『…全然… ってゆうか、18Pなんか絶対むり…

 

て… 手いっ!!

なんて手強い敵なのっ!!??

まさか、こちらの用意した最終防衛ラインまで単独突破できる能力を備えているなんて!!

 

『ダメです!! A隊全滅!! 西側迎撃部隊は壊滅しました!!』

『司令!! もう弾薬がありません!! 援護砲撃は1分で停止します!!』

『第三機動部隊から伝令! 至急援軍とのこと!! 司令ッ!』

『こ、このままだと… 本陣が陥落しますぅぅぅ!!!』

 

う、うろたえるなぁぁぁぁっ! (ガクガクブルブル)

 

『…みほみほ、オフセはあと1日あれば完成するわよね?』

『は、はい。 さようでございます』

『問題はコピー本か。

…こちらは何ページあれば敵の進軍を足止めできるのかしら?

『敵って…  は、じゅ、じゅっぺーじが限界であります』

『…10P。 分かったわ。

ではみほ軍曹、先に渡した『びよみらプリキュア』の作戦指令は忘れなさい。

今から新しい作戦を与えるっ!!

『は、はいっ!! お、おねがいします!!』

 

…そんな事言って大丈夫なのかわたしぃぃぃぃっ!!????

10Pで、5日でみほみほが描けて、ちゃんと完結してて、読めて、尚且つ面白くして…

 

『す、すみませんのぶこ司令』

『な、なんだね みほ君? まさか出来ないとか言わないでくれたまえよ??(汗)』

『すみませんが四コマはマンドクサイので、大きなコマにしてくらさい。 

できればページに4〜5コマくらいで』

 

…殺すぞみほ軍曹。

 

などとは思っても言えないのぶこ、正直今までで一番ネームを考えるのが辛いと思いました。

何しろ時間がまずない。

描きたい、やりたいと思ってた事は先に提示したコピー本のネームに突っ込んじゃった訳で、

そんなに新しいモノがホイホイでて来る訳でもない。

前のをページ縮めて、というようにすればいいと思うかもしれないけど、

実は前のネームも必要最低限の内容を詰めて詰めて18Pだったのよ。

まさにウインドゥズのセーフモードのように。

で、まあとにかくみほみほも必死ならばのぶこも必死でした。

そんなこんなで暗中模索してなんとかできたのが、『新番組のお知らせ☆』だったのです。

 

『…い、いいかみほ軍曹。 3ページだ。 一日3ページ描け。

そうすれば絶対に間に合う。 そして会場製本も無くなる。

これは絶対最後の命令だ。 いいなっ!!?

『は、はっ!!』

『これで落したらマジで殺すわよみほみほ』

『は、はははぁぁぁぁぁっ!!!!』

 

…やれることは、もうこれで全部やった…

あとは当日を待つのみ…。

この絶対厳守の〆切ならば、本の完成はおろか、あの屈辱の

会場製本さえも無くなるであろう。

前年度、何度も我等を苦しめてきたあの会場製本。

そうだ、思えばそれが一番激しかったのはぷにけっと8だったではないかっ…!

これは、復讐戦よ!! ぷにけっと9!!

みてらっしゃい、のぶみほはしっかりサークル入場して、時間内に頒布準備終わらせて、

そしてふつーに本を頒布して

『あれっ!?? のぶみほが普通に本売ってるぅ!!??』

と、今までの私達の姿を見てたヒトの度肝を抜いてやるわっ!!!!

 

 

 

 

 

『…ってねー。 そんなこたぁ、あるわけないと思ったんだぁ〜

 

…と、私は机の上に大量に並べられたコピーの原稿を並べながら呟いていたわけで。

 

『で、でもでもっ!!! 今回は惜しかったじゃないっ!!??

だってちゃんとこうしてサークル入場して、あとはソートしてホチキスで止めるだけなんだし!

上手くいけば会場前には…』

 

『ただいまより、ぷにけっと9を開催いたします…』

 

『…と、とにかくッ!! 本はどっちもできてるしっ!??

あと少しで完成なんだし!!?』

『…と、とりあえずっ!! さっさと本を作るわよみほみほぉ!!!』

 

積み上げられた紙の山。

どうやらみほ先生、期限内に原稿を完成させた喜びで浮かれてしまい、

100部刷ったらしい。

コピー本を100部。 労働力が二人しかいないこの状況で、正気の沙汰とは思えん。

『あの〜手伝いましょうか?』

お隣のサークルさんにまで心配させてしまう始末…。

ううう、前にカラーと割り切ってみたものの、やっぱり会場製本は肩身が狭いわ…

そうこうしている間に時間は過ぎるし、約束の11時30分頒布開始時間前には

押しつぶすかのような行列ができちゃったし…

 

『あの、頒布できますよね?』

 

スタッフさんには目を付けられてるし…。

 

『み、みほみほっ!!? 準備はもういい?? いくわよ? いいわね!?』

『お、おけー!!』

 

と、まあ、何はともあれ… 頒布開始。

1時間くらい闘って、大丈夫か、と思われたコピー本100冊もあっという間に無くなりました。

よかったよかった〜。

今回はゲストさんに寄稿を頂いたので、そういうイミでも面目が立ちましたわよ…。

オフセの再録本も『どうかなー』と思われたけど、完売近くまで貰われていきました。

とにかく、今回はがんばった。 のぶこ的にはがんばったわ。

出た本は2冊だけど、私が新たに書き起こしたネームは4本だったんだもの。

 

『えーと、スケブいいですか?』

『はい! いいですよ?』

『じゃあエロエロなどれこたお願いします』

『はいかしこまりました〜♪

みほみほ、エロエロどれこた追加〜〜

『は、はーい…』

『すみません、さっきスケブを頼んだものですが』

『ご、ごめんなさい、あともうちょっとで…』

 

イベントは、家に帰るまでがイベントで。 

くっくっく、みほみほの〆切地獄も家に帰るまで解けないのよっ!

 

『の、のぶちゃん!』

『なに、みほみほ』

『そういえば、サークルの色紙描いてない!!

(ぷにけではサークルさんの色紙を後でプレゼントするイベントがあります)

描きたかったけど、のぶちゃん!! 代わりに描いておいて!!

 

…地獄に私まで巻き込まないでよみほみほ…

色紙の受け付け終了まであと1時間ないじゃないっ!!!!

 

…のぶみほ新作工房の色紙を手にされたヒト、ホント、みほ絵じゃなくてゴメンなさい。

しかも私のすげえ焦った絵で、ホントニホントにごめんなさい…!!

 

前回に引き続き、今回も謝罪でぷにけを終わったのぶみほ。

ぷにけへの復讐戦は、返り討ちとなった…。

だが負けるなのぶみほ!! 次回のぷにけ10では…

うわ、おジャホイと一週間しか間隔が空いてなくて、余計にまたキツくて負けそうだ!!(泣)

 

 

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